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「ひかりちゃん、さっきの八子おばあちゃんの言葉から思ったんだけど、もしかして僕が来るの忘れてた?」
[ギクッギクー!]
「へぇっ、えっ?そ、そんな事ないよー。」
もちろんこの動揺から分かる通りつい先程まで忘れていた。
「嘘だ。。ひかりちゃんすぐわかるもん。本当の事か嘘の事か。」
先程のドキドキを少し引きずりながらもからかったように言った。
「あーー。・・うん。ゴミン。てへ」
反省と甘えたような表情で鏡越しに映る佳輝に向かって謝った。
「う、うん。もういいよ。別に怒ってなんていないし。」
佳輝はまたしても鏡越しに映るヒカリに自分の心臓を喜ばせてしまった。
「ヒカリちゃん行こっか。」
今度は佳輝が手を差しのべる。
「うん!」
ヒカリは応えるように佳輝の手を握った。
ーーーーーー
「ふぅー、ごちそうさまでした!」
とろけるような満足した顔で挨拶を済ませたヒカリ。
続いて佳輝と八子も挨拶を済ます。
「八子おばあちゃん!食器の後片付けは僕がやります!」
ご馳走してもらった佳輝はお礼として後片付けを提案した。
「ふふ。いいのよ。佳輝君はお客様なんだから。それよりヒカリちゃんと遊んでらっしゃい。」
「で、でも・・。」
佳輝が失礼ではないだろうかと心配しているとヒカリは言った。
「ハッチャン!今日は私が後片付けする日だよ!」
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