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強い眼差しで俺らを見る洋一郎。
冗談や誤魔化を言ったり茶化したりする事なんて出来ないくらい真剣な表情をする彼に、小さく首を縦に振る。
「あぁ」
「あれで死なない人なんていないよ……」
頭の中で惨たらしい映像がフラッシュバックし、眩暈がしそうになる。
「……ゾンビ……」
「「……は?……」」
思わず耳を疑った。
理知的でリアリストな洋一郎の口から発せられたその単語は、あまりにも現実味のないものだった。
「洋ちゃん、何言ってんだよ! 冗談言ってる場合じゃ……」
「冗談なんかじゃぁない!」
大介の言葉を遮り、声を荒げた。
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