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「あの~」
萌は声が出る事に安心した。
ただ、体はうまく動かない。
「私、なんで、こんなところに?」
戻ってきた研修医と、医師らしき男性にたずねる。
ようやく感じる薬品の匂い。
「えーと、マネージャーは?」
「は?マネージャー?」
研修医と医師が少し笑う。
「意識が混濁してるね、
あ、ご家族に連絡したいんだけど、
メモに書けるかな」
夢だったのか・・・
意識を失ってる間の・・・
あの華やかなステージ、忙しいスケジュール。
全部、夢だったのか・・・
「森さん、どうしたの?」
医師の声で萌は我に返った。
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