もう一度逢いたい

2/3
前へ
/20ページ
次へ
俺は絵理奈、翔太、夏子に手紙を書いた。 そして、今までに夏子と一緒に貯めた現金2千万程が入った通帳と印鑑、俺の生命保険の証書、自宅の権利書などをスーツケースに詰め、ベッドルームの入り口に置いた。 俺は『水沢秀俊』ではなく『進藤秀俊』として生きたい。 金も地位もいらない。 あの、心から安らいでいた日々に戻りたい…操に逢いたい… 遅すぎるだろうか…… 枯れたと思っていた涙が溢れ出した。 .
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加