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俺は絵理奈、翔太、夏子に手紙を書いた。
そして、今までに夏子と一緒に貯めた現金2千万程が入った通帳と印鑑、俺の生命保険の証書、自宅の権利書などをスーツケースに詰め、ベッドルームの入り口に置いた。
俺は『水沢秀俊』ではなく『進藤秀俊』として生きたい。
金も地位もいらない。
あの、心から安らいでいた日々に戻りたい…操に逢いたい…
遅すぎるだろうか……
枯れたと思っていた涙が溢れ出した。
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