青のカフカ

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青のカフカ

青春の名残だと初恋の君が言ったから、旅行に行くことにした。 たった一度だけ訪れたあの海に。あの頃の僕達は無限だった。 書置きもせず、海に飛び込む。君の欠片があちこちで煌いて、まるで星屑のようだった。 僕の涙が泡になって、君の隣で星になる。 ねえ、あの頃の僕達は、きっと無限だったよね。
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