狼煙

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狼煙

とっくの昔に死んだ君は、僕の右目に住んでいる。 お酒を飲むとじんとしみて痛むのは、どうやら君の残骸が腐って膿んでいるかららしいんだ。 早速、君に文句と恨みの手紙を書くことにした。ポストにいれずに燃やしてやった。 煙がしみて涙が止まらないのは、きっと君が生きてるからなんだ。
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