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根底から覆されてしまうような恐怖。
(……………潮時だな)
頭だけで呟いて、しっかりと腰に回された達生の腕を退かす。
一緒に過せば過すほど、こいつは俺の中で肥大してゆく。当たり前のように気づけば側に居て、つまらない喧嘩をして、いつしか習慣になってしまう。
無邪気に寄り付いてくる達生と肌を合わせてはいけない。達生を受け入れた身体の芯が疼くようで己の肩を抱き、爪を立てた。
俺はお前とは違う。
俺は一人で生きて行ける――――――。
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