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古書店 夏木立。
外観は大きな平屋のログハウスだが、内部はゆったりと本が並べられた古書店である。
ドアに『古書店 夏木立』という控えめなプレートが付いている他看板らしき物は何もないので、初めてドアを開けるのに少し勇気が必要かもしれない。
中に入るとまず目につくのが左側にある広い絵本コーナー。そこには備え付けの椅子があり、親子連れが楽しそうに絵本のページをめくっている。
右側にはレジと買い取りのコーナー、本を加工する机と研磨機を備えたカウンターがある。
奥には、女性向けの雑誌、その他の雑誌、文庫本、新書、単行本、コミックの順に棚が並んでいる。
店内は明るく、壁際にはポツポツと椅子が置いてあってゆっくりと座りながら本が読めるようになっていた。
売り場の奥の壁には扉がついており、それを開けると左右に1つずつ扉がある。左の扉はスタッフルームと店長室とトイレに続き、右の扉は外に続く。
外には軒下の小さなスペースに備え付けの灰皿とパイプ椅子があり、喫煙はここでしかできない。また、廃棄する本やゴミもここに出しておくと契約している業者が取りに来てくれる。
そして今、スタッフルームでは、和やかな雰囲気でアルバイトの面接が行われていた。面接を行っているのは店長の夏海帆高、受けているのはフリーターの元宮波緒斗だ。
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