1人が本棚に入れています
本棚に追加
警察はあらゆる手を尽くした。
そして、事件はある意外な方向に展開した。
意外過ぎる人物に容疑の目が向けられた。
向けられたが、そこからが難しかった。
警察も簡単には動けない。
それなりの、いやもっと確実なものがなければ、話を聞くことさえ憚られた。
殺したのはプロの殺し屋でそれを指示したというのが、その難しい人物だった。
ようやく証拠の断片を掴み、警察は裁判所の門を叩いた。
「あなたとあの殺し屋が繋がっているという噂があるんです」
「噂?噂話を本気にして、ここに来たっていうわけですか?」
「これが証拠です」
警察はそれを裁判官に突き付けた。
「あなたがあいつに指示して、殺させたんでしょう。法で人を裁く立場にあられる者として、正直に答えてください」
最初のコメントを投稿しよう!