Double Blizzard

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「たーまんね! なあ、普通にヤるだけじゃつまんねえからさ、いっそ強姦系で撮らねえ?」 「つか、輪姦(マワ)しがいんじゃね? イケメンが抵抗するシチュなんて最高の需要だろ!」  やはり思った通りの展開か――即金になる仕事とは、いやらしい動画に出演させるというものなのだということに気付けども、もう逃げ道はなかった。波濤は極力、男たちから距離を取りながら、 「クソッ……! ふざけたことしやがって! 何が高額の仕事だ! こんなこと……犯罪じゃねえのかよ!」  そう叫べども、焼け石に水だった。そんな様子を横目に、ここへさらってきた”頭”らしい男が侮蔑丸出しで口を挟んだ。 「今更、何を高尚なこと抜かしてんだよ波濤さん! あんた、いっつもアフターで男の客相手に枕営業してたんだろう? それにちょっと毛が生えただけのことじゃねえの! おとなしく撮られなって!」  そう吐き捨てると同時に、撮影係らしき連中に顎をしゃくって早くしろと催促する。 「なぁに、今までの客連中にしてたことを他の奴らにも分けてやろうってだけの話よ! あんた、結構な人気者だったみてえだから、抱きてえって野郎はいっぱいいただろうしな? ま、実際お高くて買えなかったんだろうけど?」
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