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だから動画にして売りさばくとでもいうわけか、これからなされるだろうことを考えただけで、波濤は悪寒が走る思いだった。
「撮影の方は準備オッケーだ! 早くおっ始めようぜ」
強烈なライトの眩しさに目をやられたと同時に、男たちが襲い掛かってきた。
左右から拘束されて、背後には壁、前方にはカメラを抱えた男と照明を向ける男――逃げ場はない。この状況からどう逃れようかと考える暇もない。と、いきなり胸ぐらを掴まれたと思ったら、勢いよくシャツを破かれて意図しない悲鳴が漏れてしまった。
「……くあ……ッ! よせッ! 放せってんだよ……!」
「暴れんなって! おい、そっち、ちゃんと押さえ付けとけって!」
「つか、たまんね! もっと嫌よ嫌よってわめいてみ? その方が視聴者もソソられるんだって! なー?」
男らは興奮した荒い吐息剥き出しで次々と容赦ない。裂かれたシャツの合間を割って首筋から胸元、そして脇腹へと悪戯がなされる。誰かの指先が胸飾りを掠めれば、『……ッう!』と不本意な嬌声が抑えきれなかった。
先刻盛られた催淫剤のせいと知りつつも、自らの身体は自らの意思を裏切って、ドクドクと増すのは乱されたいと願う欲情ばかりだ。
「や……っ、っう……ああ……放……っ!」
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