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我慢に我慢を重ねていたソコを晒されると同時に、波濤からは絶叫のような嬌声が漏れ出した。
これ以上ないくらいに腫れ上がっている波濤の雄を掴み上げ、口淫で裏筋に舌先を尖らせながら舐め上げれば、ビクビクと太腿を震わせ、すぐに絶頂を放ってしまった。
「や……龍、ダメ……俺……また……くる……! ああッ、んっ、んっ……はぁ……」
身体中を震わせながら、止め処ない快楽の波に抗えないことに少しの恐怖を覚えるのか、波濤の大きな双眸からは涙がこぼれ落ちる――龍はそんな様子を憐れに思えども、同時に愛しくてたまらない気持ちがこみ上げて、腕の中の恋人に持ち得るすべての愛情を注ぎ込んでやりたいと強く強く思ってやまなかった。
殆ど萎えないままで、再び頭をもたげて張り詰めていく雄を舌先で愛撫しながら、竿を包み込むように愛しげにしごいてやれば、鈴口からはとっぷりと透明な液がこぼれ出す。未だ涙声で、波濤は言った。
「龍、好き――俺、お前が好きだ。お前の傍にいたい……ずっとお前といたい……もう……独りになりたく……ねえよ」
それは初めて聞く彼の気持ちだった。幾度と身体を重ねようが、一度たりとて聞けなかった言葉でもある。
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