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「冰、大人に報告に行くか。早急な仕事だけ片付けたら、少し長めの休暇を取って一緒に香港へ行ってこよう」
「――――! ん、うん。ああ、行く……お前のこと、じいちゃんに報告したい……」
大パノラマの窓の向こうに広がる煌めく大都会の光の向こうに、懐かしい香港の夜景が見えるようだ。愛しい男の腕の中でこぼす涙は温かく――まさに焔によって溶かされた冰の如くであった。
-FIN-
次、ラストエピソード『Flame』です。
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