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エフィ:そうアイリスさんの存在が想定外。
現代科学が通用しない魔法金属と守護霊。
そう、私の力不足‥‥。
でもギガラーサーの出力に耐えられる装備は他にない。
必ず成功させるわ!
ラサ:ちぃーっす。
マナミ:こんにちは、エフィ博士。
・研究室からウインドウで二人の声に振り返るエフィ。
エフィとアイリスがロビーへとやってくる。
エフィ:今日は二人揃ってきたわね、感心感心。
・エフィは、胸を押し上げるように腕を組んで、うんうんと頷いている。
思わず、ラサの目線がエフィの胸に向いて頬を染める。
アイリス:ラサ様、お待ちしておりましたわ。
・花が咲いたような笑顔で、ラサに寄り添ってくるアイリス。
ラサ:か、解析の方は進んでまっか?
エフィ:古文書と、にらめっこだけど、概ね順調よ。ギガラーサーの武装に出来そうなのよ!
ラサ:ホンマでっか!? ついにギガラーサーにも剣が‥‥!
・ラサは、うずうずと拳を握り込む。マナミが、デレデレしているラサの足を踏んづける。
ラサ:あ痛っ! 何さらすんじゃ、マナミ!
マナミ:知らない、ふんっ。
・一歩、マナミはラサと距離をとって、そっぽを向く。
ラサ:わけわからんやっちゃな‥‥。
アイリス:ラサ様、お怪我はありませんか?
・ラサの足元を覗き込むアイリス。
普通のスニーカーに若干足跡がついているが、怪我はない。
ラサ:大丈夫やで、アイリスさん。‥‥んー、アイリスさんって、ちょい呼びにくいなぁ。
マナミ:そうね、ラーさんみたいに、【アイリさん】の方が呼びやすいかも。
心の声ラサ:マナミは「ラサさん」って呼ぶのが発音し辛いって、ラーさんと呼ばれている。
アイリス:アイリさん、ですか? ラサ様は如何ですか?
ラサ:アイリさん‥‥語呂がええな。俺もそう呼ばせてもらってええかな?
アイリス:ふふ、渾名で呼ばれた事はありませんから、とても嬉しいですわ☆
ラサ:おっしゃ、ほな今日からアイリさんって呼ばせてもらうで。
アイリス:はい♪
ラサ:あ、アイリさん。
アイリス:はい、ラサ様。
・二人で赤面すると、またマナミが機嫌悪そうな顔になる。
マナミ:よろしくね、アイリさん。
アイリス:はい、マナミ様☆
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