第一話 未完成のスーパーロボット Aパート(約10分)

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第一話 未完成のスーパーロボット Aパート(約10分)

ラサ:おお、お宝発見!? なんや紋章みたいのも付いとる! ・ツンツン頭で学ランを着た黒髪・黒瞳の主人公ラサが蔵の探検をしている。  蔵から、古ぼけた大きな箱をみつけた。  邪魔な物を退けて、発掘成功。  掌を擦り合わせてから箱を開く‥‥。 ラサ:さぁて‥‥おおお、キター! ・中から、御先祖様の遺した赤い鞘が付いた赤い盾と片刃の大剣をみつけた。 ラサ:重い、これ‥‥マジモンやんけ! 鉄やないな、これ‥‥フンッ! ・力いっぱい柄と鞘を引っぱる。刀身は1メートルくらい。 ラサ:ぅぬぬぬぬぐぐぐ‥‥! ・少しずつ刀身が露わになる刀。 心の声ラサ:俺の名は、天童(てんどう)羅砂(らさ)、西暦2222年4月1日生まれの高校二年生で16歳!  身長177cm、体重66kg。自分で言うのも何やけど、そこそこイケメンなつもりやで。  剣道部員で筋トレしまくってるんや。  腹筋は、キッチリ割れてて、それでも細身の【スレンダーマッチョ(造語)】。  好きな色は情熱の赤や!  関西弁なんは、子供の頃、小学校入る前くらいまで大阪で育って、親が東京転勤になってん。 ・力いっぱい柄と鞘を引っぱる。  刀身は1メートルくらい。 ラサ:っしゃあ、抜けたっ! んおお、カッケー! ・完全に抜き放つと、紫の着物姿で長い黒髪を腰で束ねてる女の幽霊が出てくる。 アイリス:ラサ様、お待ちしておりましたわ。 ラサ;うおっ、誰やアンタ!? アイリス:わたくしです、アイリスですわ。お忘れになった振りをなさるなんてラサ様は意地悪ですわ。 心の声ラサ:たぶん同い年くらい、身長は160cmあるかないか。  えらい別嬪(べっぴん)さん‥‥綺麗な人やなぁー。  幽霊って言うた通り、足は無い。 ・アイリスを上から下へと焦点が移動する。 ラサ:俺の事、知ってるんか? アイリス:勿論ですわ、一緒に駆け落ちした仲ではありませんか‥‥☆ ・真っ赤になって両手で顔を覆って首を横に振っているアイリス。 ラサ:えっと、アイリスさんやっけ? 今は西暦何年や? アイリス:せいれき‥‥? アイザス暦の事で御座いましょうか? ラサ:アイザス暦‥‥? 心の声ラサ:日本史で習った気がする。日本は昔、アイザス王国ってのが栄えたって。 アイリス:はい、アイザス暦444年ですわ。
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