第一話 未完成のスーパーロボット Aパート(約10分)

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ラサ:あ、思い出した! 御先祖様はラサっちゅーアイザス王国の無敵の将軍やったって、クッソ長い家系図を見た記憶があるで! 心の声ラサ:俺の名前も、その将軍に(あやか)ったらしい。 アイリス:思い出して頂けましたか、嬉しい‥‥! ラサ:ちょっ! ・アイリスに、いきなり抱きつかれて硬直するラサ。 心の声ラサ:幽霊やけど触れるんやな。冷たいわけでもなく、足以外は普通の人間と大差ない。  着物姿で分かりにくいし、失礼やけど‥‥言わせてもらうなら、バストは、それほどでもないかな。 ラサ:ちょい一緒に来てくれや!‥‥って、重っ!? ・これまたべらぼーに重い大剣を(たすき)掛けに背負って、左手には盾と鞘に収めた刀。  右手はアイリスさんを引っぱる。 心の声ラサ:近代日本史で習った記憶が合ってれば、昔は銃刀法って法律があってんけど、西暦2121年マザーコンピュータの反乱で、人間は常に機械に監視されてるねん。  そして人間の作れる銃や刃では、機械に対して効果が薄く見逃されるようになったんや。 アイリス:何処へなりと、お供致しますわ☆ ・人間よりロボットの方が多い街の中を駆け抜ける二人。 ラサ:うっはぁ‥‥大剣も盾も重すぎる‥‥何キロあるんや、これ。 アイリス:こうして二人で駆け回るのも久しぶりですわね。わたくし、ドキドキしてしまいますわ☆ ・息切れし始めているラサと楽しそうな笑顔のアイリス。 心の声ラサ:アカン‥‥なんや、この輝く花ような笑顔は‥‥息切れして吊橋効果みたいになっとんとちゃうか?  でも、悪いけど、俺には心の決めた人がおるんや‥‥! ・画面は切り替わって、研究所にいる女性に焦点が当たる。 心の声エフィ:現在、西暦2238年の初夏。  地球は統括マザーコンピュータの支配下に置かれている。  そんな中で、統括マザーコンピュータに対抗すべくスーパーロボットを開発している科学者。  私は、江布衣(えふい)(りん)。  通称エフィ博士と呼ばれているわ。  スリーサイズは、バスト95センチ・アンダー67.5センチのHカップ・ウエスト63センチ・ヒップ86センチ。  我ながらナイスバディを保っているのは、私が開発したアンチエイジング&バストアップマシーンの賜物よ。  年齢と体重はヒ・ミ・ツ☆  残念ながら独身で彼氏も居ないわ。
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