第一話 未完成のスーパーロボット Aパート(約10分)

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・格納庫にある未完成のスーパーロボット・ギガラーサーが映し出されるウインドウを操作する。 心の声エフィ:ホーミングミサイルやバルカン砲などの射撃武器は充実してきたけど、いかんせん、格闘武器が無いのが目下の問題だわ。  格闘管制でメインパイロットのラサ君は剣道部員だから、剣を持たせてあげたいのだけど、鉄製ではギガラーサーの出力で振るえば一撃で折れてしまう。  チタンなどの合金やセラミックも試したけど、全部、ギガラーサーの出力には耐えられなかった。 ・再び画面は切り替わり、【江布衣研究所】という看板のある金属製のドームのような建物の自動ドアを潜るラサとアイリス。 ラサ:エフィ博士‥‥居てまっかー? ぜぇ、はぁ‥‥。 ・空中にウインドウが開かれて、レンズの大きな黒縁眼鏡が似合う白衣姿、年齢不詳の超美人が映る。  少し茶髪に染めた三つ編みのおさげが二つ。身長165センチ。 エフィ:あら、ラサ君。今日はどうしたの? マナミちゃん以外の女の子を連れてくるなんて、後で、どうなっても知らないわよ? 心の声ラサ:マナミっちゅーのは幼馴染や。こ、恋人とか、そんなんとちゃうで‥‥?  今日も超美人のエフィ博士。‥‥世の中の男は見る目ないなぁ。  俺が、もっと大人やったら、絶対告白するで‥‥ってカンジの憧れの人やな。  ちゅーかやなぁ‥‥その、恋‥‥してるんや。って、恥ずかしい事、言わすなや!  ほとんど研究所に詰めとるから出会いが無いんかもしれんけど。 アイリス:エフィ様ではありませんか、お久しゅうございます。 ・深々とお辞儀をするアイリスさん。 エフィ:私を知ってるの‥‥? はっ、確か古文書に‥‥ラサ君、その盾と刀を魅せて。 心の声ラサ:[見せて]ではなく[魅せて]やねん。ただ見るんやない。そこには魅了するほどの物を期待する言葉なんや。 ・慌てて入り口まで駆けてくるエフィ。 ラサ:えらい重たいんで気ぃつけてな、エフィ博士。 エフィ:ふふふ、こんなこともあろうかと! ・白衣を翻して腰のボタンを押すと、背中からウネウネと機械の腕が出てきて盾と刀を掴む。 エフィ:これは‥‥アイザス王国将軍の【深紅の風クリムゾンウインド】だわ! アイリス:はい、ラサ様は将軍で御座いました。わたくしと駆け落ちなさって‥‥きゃー☆
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