第一話 未完成のスーパーロボット Aパート(約10分)

4/5
前へ
/42ページ
次へ
・ラサに寄り添い、真っ赤な顔を両手で覆っているアイリス。 心の声エフィ:これならいける! 材質は古代の魔法金属だと思われる。  人間用の武器をスーパーロボットサイズに変換する装置は開発済みなのよ! エフィ:ん‥‥抜けないわね。 ・エフィは機械の手の出力を上げる。  メーターは250kgを超える。  プシューっと水蒸気を排出しつつ出力を下げる。 ラサ:さっきは普通に抜けましたで? ・ラサが受け取って抜くと、重いながらも抜けて、赤い刀身が(あら)わになる。 エフィ:なるほど、おそらく刀が主を決めるのね。 ラサ:それって、俺が主に選ばれたってー事でっか? エフィ:そうみたいよ。アイリスさんは刀に宿った守護霊のようね。 ラサ:すげー! なんか中二病が、ブリ返しそうやわ! 心の声エフィ:ブリ返すも何も、前から中二病全開だと思うけどね。 エフィ:もう一つ背負ってる大剣は、おそらく‥‥。 ・遮るように赤く明滅する研究所、警報が鳴り響く! ラサ:エフィ博士! エフィ:ラサ君、またヤツが現れたようね。 ラサ:チッ、マナミのおらんときに‥‥何しとんや。 ・走りつつ通信デバイスでマナミを呼び出す。 マナミ:ラーさん。ふえぇ‥‥終わんないよぉ‥‥。 ・マナミは、プリントの山に埋もれていた。 心の声マナミ:アタシは、地位(ちい)愛実(まなみ)、西暦2222年1月1日生まれの16歳、高校二年生。  剣道部のマネージャーだけど、故あって、朝練のみで放課後の部活には出ていない。  身長155cm、体重はヒ・ミ・ツ☆  自慢じゃないけど、バスト86センチ・アンダー63センチのFカップ・ウエスト60cm・ヒップ87cm‥‥去年のミスコンでは3位だったのよ。  実はエフィ博士の開発したアンチエイジング&バストアップマシーンのおかげでもあるんだけどね。  ラーさんとは、ずっと同じクラスで幼馴染でお隣さんというメインヒロイン確定な条件下、恋人未満が続いてるの。  公認カップルなんて冷やかされることも多いのに、あのバカは、ただの幼馴染としか思ってない。  そういう訳で、ラブレターを貰うことも少なく、ミスコンでの票も減る原因になってるのよ。  そして、担任に頼まれたプリントの整理。  すぐ終わるだろうと、ラーさんとは別行動で帰る事になった。  これがまた量が多すぎて一人じゃ片付かなーい(泣)。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加