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闇将軍:アホか! 止まったら主砲のええ的やで!
・暗黒戦艦の主砲が火を噴き、ギガラーサーの頭を木っ端微塵にする。
コクピットは赤く明滅し、ダメージメーターが一気に80%を超えていく。
再度、ウインドウにエフィ博士が映し出される。
エフィ:ラサ君、それ以上は無理よ! 帰還しなさい!
ラサ:そんなん言うたかて、街は、どないすんねん!
エフィ:ギガラーサーは、まだ未完成。此処で破壊される訳には行かないのよ!
ラサ:くっそ‥‥覚えとけや!
・ラムから両手を離し、後退していくギガラーサー。
闇将軍:アハハハハ! 陳腐な捨て台詞やね。次こそ頑張りやー。
・大破寸前で研究所に帰還するギガラーサー。
暗黒戦艦と破壊メカは、適度に街を攻撃して去っていった。
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・研究所に戻り、学ラン姿のラサ。
ラサ:く、悔しい‥‥。
アイリス:ラサ様だけでも御無事で、よろしゅうございました。
・背伸びしてラサの頭を撫でるアイリス。
エフィ:ラサ君、さっきの話の続きだけど‥‥。
・眼鏡の位置をクイッと直すエフィ。
ラサ:なんでしたっけ?
エフィ:もう一つ背負ってる大剣の事よ。
ラサ:ああ、そう言えば。はい、どうぞ。
・非常に重く赤い片刃の大剣を力いっぱい、タスキがけのまま頭を通して差し出す。
エフィの機械の手が受け取る。
エフィ:やはり、古文書の通りだわ。これは[深紅の炎クリムゾンブレイズ]に間違いないわね。
ラサ:刀は[深紅の風クリムゾンウインド]言うてましたね。
エフィ:ええ、これは姉妹剣。アダマンタイトという鉄よりも重く硬い、古代のレアメタル製の刀と大剣だわ。
現に数千年を経た今でも刃こぼれどころかサビ一つ無いでしょう?
ラサ:そう言われてみれば。
・ラサとエフィの会話に耳を傾けるアイリス。
エフィ:それと鞘と一体になっている盾は[クリムゾンガード]、アダマンタイトほどの強度はないけど、鉄よりも硬くて軽いミスリル製の盾よ。
古文書には[クリムゾンアーマー]という鎧も記されていたのだけど、一緒に無かったの?
ラサ:はい、無かったです。
エフィ:まあ、鎧があった所で、生身で戦えるわけじゃないから無くてもいいのだけど、クリムゾンシリーズ一式には戦闘力アップというセット効果があるのよ。
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