第一話 未完成のスーパーロボット Bパート(約10分)

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闇将軍:アホか! 止まったら主砲のええ的やで! ・暗黒戦艦の主砲が火を噴き、ギガラーサーの頭を木っ端微塵にする。  コクピットは赤く明滅し、ダメージメーターが一気に80%を超えていく。  再度、ウインドウにエフィ博士が映し出される。 エフィ:ラサ君、それ以上は無理よ! 帰還しなさい! ラサ:そんなん言うたかて、街は、どないすんねん! エフィ:ギガラーサーは、まだ未完成。此処で破壊される訳には行かないのよ! ラサ:くっそ‥‥覚えとけや! ・ラムから両手を離し、後退していくギガラーサー。 闇将軍:アハハハハ! 陳腐な捨て台詞やね。次こそ頑張りやー。 ・大破寸前で研究所に帰還するギガラーサー。  暗黒戦艦と破壊メカは、適度に街を攻撃して去っていった。 --- ・研究所に戻り、学ラン姿のラサ。 ラサ:く、悔しい‥‥。 アイリス:ラサ様だけでも御無事で、よろしゅうございました。 ・背伸びしてラサの頭を撫でるアイリス。 エフィ:ラサ君、さっきの話の続きだけど‥‥。 ・眼鏡の位置をクイッと直すエフィ。 ラサ:なんでしたっけ? エフィ:もう一つ背負ってる大剣の事よ。 ラサ:ああ、そう言えば。はい、どうぞ。 ・非常に重く赤い片刃の大剣を力いっぱい、タスキがけのまま頭を通して差し出す。  エフィの機械の手が受け取る。 エフィ:やはり、古文書の通りだわ。これは[深紅の炎クリムゾンブレイズ]に間違いないわね。 ラサ:刀は[深紅の風クリムゾンウインド]言うてましたね。 エフィ:ええ、これは姉妹剣。アダマンタイトという鉄よりも重く硬い、古代のレアメタル製の刀と大剣だわ。  現に数千年を経た今でも刃こぼれどころかサビ一つ無いでしょう? ラサ:そう言われてみれば。 ・ラサとエフィの会話に耳を傾けるアイリス。 エフィ:それと鞘と一体になっている盾は[クリムゾンガード]、アダマンタイトほどの強度はないけど、鉄よりも硬くて軽いミスリル製の盾よ。  古文書には[クリムゾンアーマー]という鎧も記されていたのだけど、一緒に無かったの? ラサ:はい、無かったです。 エフィ:まあ、鎧があった所で、生身で戦えるわけじゃないから無くてもいいのだけど、クリムゾンシリーズ一式には戦闘力アップというセット効果があるのよ。
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