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思うように抵抗できずに、聖は、テーブルへぐいぐいと押さえ付けられる。
――――その、細く長い手足に、白く華奢な身体。
誰もが目を引かれるような美しい容姿と、思わず抱きしめたくなるような細腰。
ゴクリ、と、誰かが喉を鳴らすのが聞こえた。
男達は、最初は生意気な少年を躾けるくらいの気持ちでちょっかいを掛けたのだが、次第にそれは、妙な意味合いに変わる。
「離せって、言ってんだろ! 」
キッと、悔し気に睨み上げる、その切れ長の眼差しがたまらない。
本気で、泣かせたいと――違う意味で、強烈に感じる。
全員がゾクリと、劣情に震えた。
「おい……」
互いに目配せし合い、一人が武骨な手を伸ばして、聖の着ていた服の襟に手を掛ける。
だが、男達が出来たのはそこまでだった。
「何をやっているんだ! 」
そう、大音量の一喝が応接間に響き渡る。
入って来たのは、天黄正弘の側近である肥後竜真だった。
「あ、若頭!? いや、こいつがですね……」
動揺し、押さえ付けていた手が緩んだところで、一気に聖は反撃に出た。
鋭い蹴りを、眼前の男の股間へ向けて見舞う。
「ヴっ」
悶絶して倒れる男を踏みつけ、聖はその場の男達を、まとめて罵倒した。
「全員、とっとと○○腐って、くたばりやがれ!! 」
強烈な一言を叩きつけ、聖はそのまま応接間を飛び出した。
◇
この半年の間に、傷付き痣だらけだった身体は、綺麗に回復した。
汚く浅黒かった身体も、乳白色の元の色を取り戻して、ピカピカに輝いている。
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