EP1 Preparation Start ④

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 次第に頭がボンヤリとし、瞼が重くなり、意識が落ち込んでいくのがわかる。      ――――――――――――――――――――      宇佐美の様子をモニターしているトレーラー内にて。   「上原宇佐美君の意識が途絶えました」    義晴がモニターに目を向けると、宇佐美が静かに寝入っているのが見えた。   「続いて気体(ガス)ケーブルのコネクトを確認」    宇佐美が吸ったガスには催眠効果の他に、機体と人体をリンクさせるためのコネクターの役割があった。  気体でできたチューブが体内に入り込んで、直接脳や筋肉に繋がったといえばわかるだろうか。   「ハミルトンとのリンク完了しました。上原宇佐美君、覚醒します」    ヘルメットの目の部分、アイシールドの奥に隠された瞳が静かに光る。      ――――――――――――――――――――      目が覚めて最初に感じたのは眩しいだった。  次に自分がハミルトンに乗っている事、またその操縦システムを思い出した。   (確か自分の身体のように動かせるんだっけ)    試しに右腕を動かそうとする、しかし腕が何かに縛られているのか一向に動くことはない。   (そういえばハンガーに掛けられてるんだった)    つまり自分は今拘束されているようなものだ。     
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