EP1 Preparation Start ⑥

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「だめよお母さん! 宇佐美の童貞はお姉ちゃんが貰うんだから!」   「どちらでもいいわ、オホホ」    正直全力で殺意が湧いた。    まだその怒りが冷めやらぬ宇佐美が、2人のメッセージを既読スルーするのは当然といえよう。  チームメイトはまだ来ないようだ。  数分後。   「おお来おったわい」    義晴が目を向けた先、フィールドの反対側から2人組が歩いてくる。  否、1人と1台だ。   「あ、君は」    その1人は先週宇佐美とぶつかったあの少女であった。今日は藍色のジャカードカーディガンでクルーネックTシャツを覆い、テーパードパンツとブーツという出で立ちだった。    宇佐美はお洒落だなあという印象が強くて圧倒されてしまう。   「あなたがお祖父ちゃんが言っていた宇佐美君ね、よろしく、私は九重(ここのえ) (まつり)、そこにいるお祖父さんの孫よ」    孫だったのか。  しかしどうやら向こうはこちらを覚えていないらしい。   「はい、よろしくお願いします。上原宇佐美です」    続いて今度は前に出会ったバイクのようなロボットが前にでる。  こちらは特に変わりはなく、しいていえばちょっと泥が跳ねてることぐらい。   「うぃっす! 自分はクイゾウっす。また会ったっすね」   「あっはい」       
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