EP2 Obtaining License ①

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「えっ!? まさか!」   「そ、奏はクイゾウを遠隔操作している中の人よ。ロールプレイしすぎて性格変わっちゃってるけどね」    驚きの事実である。   「えと、よろしく……七倉さん」   「ひうっ……よろしく……お願いします……上原……さん」    若干の気まずさを残しながら歓迎会が始まる。  箸を手に取り出された料理を一つずつ食していく。   「ど、どうかな? お口に合うかしら?」    不安そうにこちらの顔色を覗き込む祭。  しかしその不安は杞憂であり、どれも美味であった。その事を伝えると、安心したのか祭の顔はパアと明るくなっていった。   「当然! 私の腕はすごいのよ」    さっきは不安そうだったのに、急に元気になった祭を微笑ましく眺める。その後も騒がしいまま会食は続き、終わったのは21時頃であった。    因みにクイゾウは邪魔なので部屋の隅に転がされていた。        ――――――――――――――――――――      用語解説    ハーフライン……フィールドの真ん中に引かれる線の事。ゲームを始める時、又はキックゲームが終わった後は必ずここで陣形を組んでから始めなければいけない。  
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