EP2 Obtaining License ③

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 最初の一言が「あの宇佐美が女連れだと!?」と目を剥いて言うほどに衝撃だったらしい。    それはともかく、宇佐美としては後ろが気になって仕方ない。  宇佐美の後ろの席に座るのは武尊、そしてその隣にがいる。   「なんでロボットが教習所きてんねん!!」    突如武尊のツッコミが教室に轟く。おそらく、誰もが皆ツッコミを躊躇っていた事を渾身の思いで叫び尽くした。  ほんとに、この場にいる全員がツッコミを躊躇っていた事だ。   「そりゃ、ラガーマシンに乗るために免許がいるからっすよ」    あっけらかんとクイゾウ……もとい奏が言った。   「ちゃうねん! ワイが聞きたいのはそうやないねん!!」    武尊の慟哭はもっともである。   「七倉さん、それで来るの逆に凄いよ」   「ういっす、でもこの姿の時はクイゾウと呼んでほしいっす」   「……さいですか」      ――――――――――――――――――――      教習所に参加している生徒は全部で11人と1台。1台とは勿論クイゾウの事だ。  初日はラガーマシンに関するルールや法律の説明で終了した。  2日目からいよいよ操縦に関する座学訓練。   「よし、ラガーマシンを操縦する上で意識しなければいけない事はなんだ? 答えてみろ枝垂」   「俺か……」       
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