EP2 Obtaining License ③

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 クイゾウの場合、わざわざクイゾウでノートをとる必要ないのではと思うが、ツッコんではいけない気がしたのでスルーした。   「タックルのやり方だが、適当にやれ。上半身を固定して低い位置からぶつかりにいけば大抵何とかなる。反則にならないやり方は実際にやってみて身体で覚えるしかない。  コツを一つ教えるなら、自分の身体を槍に見立てて下腹部へ自分の肩を突き刺すとかだな」    槍に見立てて。そこまで書いた時にノートの残りが2ページとなった。  尚、武尊に関しては既に2冊めの半分までいっている。    4日目は整備関連の座学、5日目と6日目はこれまでの総括を行った。非常に安定した日々だった。  そしてそろそろこの生活にもなれてきた頃、ついにその日がやってきた。    7日目、実機演習である。    ――――――――――――――――――――      用語解説    パス……文字通りボールを受け渡す行為である。ただしボールは前に出すことは許されず、横か後ろ(自陣側)にしか投げる事が許されない。  これを犯した場合はペナルティとなり、相手ボールでスクラムが行われる。    尚、クォーターバックポジションは例外で、このポジションだけハーフラインより自陣側からなら前へ投げる事が許される。  
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