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EP2 Obtaining License ④
教習所のフィールドを5m前後のラガーマシンが走っている。あるものは壁沿いにひたすら走り、あるものは時々ジャンプしたりして、あるものは牛歩で歩いている。
最初の実機演習はまず歩く事から始まった。
祭やクイゾウ、武尊と漣理はすぐにコツを掴んだらしく既に走る段階にきている。
宇佐美は片足でのペダリングが難しいのか歩くのみ、しかし転ばずに安定した歩行が出来ていることに教官が満足の意を示した。
他の生徒達も徐々に歩行ができてきている。
しかし1人だけ何度も転ぶ者がいた。
「くそっ! 何でまともに進まねぇんだよ」
健二である。
地面に手を着いて、膝立ちから直立の姿勢に持っていく。
そして足を前にだそうと持ち上げたその時、上半身がグラッと傾いて後ろへ倒れてしまう。尻餅をついた体勢のまま再び毒づく。
「上手くいかねえ」
「無様ですねぇ」
健二のラガーマシンを何者かの影が覆った。教習所のラガーマシンはどれも見た目が同じなのでスピーカーから聞こえる声か、胸の番号で判断するしかない。
健二の前に立つラガーマシンの番号は20番、漣理のものである。
「エセ貴族が何のようだ」
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