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「ねえ、宇佐美。アイツこないのかしら?」
宇佐美が片足ペダリングでの走りに慣れて、ひたすらランニングで体に覚えさせていた時の事、祭のラガーマシンが宇佐美と並走してそのような事を尋ねる。
「ああ、うん。予定あるみたい」
「ふぅん……見所あると思ったんだけどな。まあいいわ、ところで片足ペダリングじゃ限界あるでしょ? プログラムを覚えたらどうかしら? 確か試乗会ではほとんどの動きをプログラムで動かしてたんでしょ?」
「そっか、その手があったか」
試乗会では、ハミルトン以外のラガーマシンは特定の行動をプログラムで動かしていた。そうでなければマニュアル操作でボールを取ったり投げたりなどできようもない。
祭はそれを応用する用に勧めたのだ。
早速宇佐美は教官に頼んでプログラミングを教えて貰う事になった。
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11日目、12日目と健二は現れず。
13日目からゴールデンウィークが始まった。
この日から、希望者は教習所での寝泊まりが許可される事となった。元から覚える事の多い宇佐美は当然参加、祭とクイゾウも同じで他の生徒も合宿を希望する者が多かった。
武尊は家の手伝いがあるらしく今まで通り午後からの参加。
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