2・決戦(後編)

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 複数の足音が聞こえてきた。  5、6人はいるだろうか、何やら話している。  ペントハウスの階段を上がってきた。  バタンと機械室のドアを開ける音がする。  そして通信室のドアが開いた。 「!」  男たちが6人入って来た。  倒れているメイヨウを見てギョッとする。 「メイヨウは? 死んでいるのか?」  傍らに足を伸ばして座るマーメイに話し掛けた。 「ええ。あなたたち長谷川真人を逃がしてやって」 「それはダメだ」 「ここを出ろマーメイ。機材を全部処分する」 「その必要は無いわ」  とマーメイはコンセントを見せる。 「ハッ!」  次の瞬間〝ドーン!〟と音を立てて通信室が爆発した。  ユウ局長が見ていたモニター画面も消えた。 「あぁあっ!」  それを直視したユウ局長はガックリと肩を落とした。    テレビでの報道はタワーマンションの機械室で火災。マンション内の消火栓からの消火で済んだというニュースだった。死者がいたという報道は一切無かった。この処理には公安調査庁と公安警察が最初に入ったため、地元警察や消防は内部の様子など知る由も無かった。
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