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僕が17歳の春だった。彼女が僕の前に現れたのは春だった。流れる川の水辺には桜の花びらが浮いていた。キレイと思った。恋も綺麗に桜の花びらのように散ってゆくとは知らずにいた17歳の春だった。僕の友達に修一という頭がよく男前で進学校に進む友達がいた。修一と僕とは幼なじみである。よく一緒にに悪さをしたな。そんな修一に彼女が出来た。友人の先輩の妹でひろ子という。同じ高校だった。そのせいもあり学校の先生の話し、友達などの話しや部活などの知人の話しで盛り上がったそうである。電話をよく二人はしていた。そうしたらひろ子が修一の家に友達と遊びに来るという事になった。僕は当時、付き合った女性もいなく女とはどいう生き物か知らなかった。興味あっても僕は男子高で女には無縁の世界にいた。修一の家は3階建ての団地の家に住んでいた。よく修一の家で朝まで部屋で遊んだり寝てたりしてた。そんあ家にひろ子が友達一人を連れてやって来た。僕はひろ子を見ないふりをしつつじっくりと見た。綺麗だった。とても綺麗だった。長い黒髪が印象的だった。清楚な感じだけど明るい女だった。色々と中学時代の友達の話し、学校の出来事など明るく話すひろ子。僕はずっと窓の外の青空を見つめていた。ひろ子に話す話題もなくただ茫然とひろ子の話しを聞いてるだけだった。高3の春といえば恋の季節だった。皆、僕の男子校の高校は女性の話しで満たされていた。僕にはちょっとこの男子校の世界が嫌だった。逃げたくても逃げれない。僕には女性を喜ばせる話術もなく優しさもなかった。
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