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「私に見惚れるのは至極当然大変結構なのだけれど」
確かにライは容姿端麗で学園で美少女認定されてはいるが、こうやって本人から言われると否定したくなるのは何故だろうか。
そしてライはとんとんと俺のノートをシャーペンの頭で叩いた。
「毎度付き合ってあげているのをお忘れなく」
「わ、忘れてないっ」
「ん? うん、ならいいんだけれど」
忘れるわけない。
最初、ライに会った時──同じクラスになった時、驚いたんだ。
こんなに綺麗な女子が近くにいるんだなって。
どっかのお姫様みたいだとか言ったら多分爆笑される。
けれどそのくらい、うん。
そのくらい、きらきら、してたんだ。
放課後にこうやって時間を作る理由、俺が居眠りをする理由を言ったら多分怒られる。
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