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いくら自分が幽霊になったからといって、怖がりもせず、さかんに話しかけようとするその態度。
その容姿、その胸。
その口調。
間違いなく陽キャでパーティピープルでたとえ呪うタイプの幽霊ではないのだとしても話す気になどならない。
はずだった。
「いいもんいいもん。じゃあ、あんたのオカズ、近所に言い触らしちゃうから」
「……は?」
「毎晩夜中にシコ○○やってるもんね」
「ちょっ、お前、なんでそれを!!」
ちゃんと布団に潜ってやっていたのに!!
「幽霊に隠し事出来ると思う?」
そういって、ふふんと自慢げに笑うそいつ。
俺は畏怖した。
「……なにが、何が目的だ」
「だ・か・ら」
くるりと空中で一回転すると、笑顔で言う幽霊。
「お話しましょう!!」
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