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というわけで、こいつと話すことになった。
「話すたってなにを話すんだよ、ユー子」
「ユー子?うわあ、安直な呼び名」
「だって他にこれといってそれもないしー」
その女幽霊ー不法侵入の大学生女幽霊は、とはいえどこか嬉しそうににやにやしていた。
やっと向き合ってくれた俺の態度が嬉しいのかもしれない。
「まあいいわ。じゃあねー」
うーん顎に手をあてて考え込む。
どうせ陽キャだから何を話すでもなく適当にペチャクチャやるだけだろう。
そう思っていたがユー子は得意気に顔をあげて
「まずは本当の意味でお話出来るようになりましょう?」
そう言って、すっと伸ばされた両手に、俺は……
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