第一章:新生活

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すると、男は、弱々しく 「えぇ、幽霊です。まぁ、山田って名前なんですけどね・・・。あなた、私が見えるんですねぇ・・・まぁ、気にせず寝てください。別に何もしないので・・・」 思わず“寝れるかい!!”と返したくなったのをこらえ、 「あのー、山田さん、ここには長くいらっしゃるのでしょうか?えっと、自分の名前は伊藤と申します」 敬語で気を使って聞くと、幽霊の山田さんは、 「伊藤さんですか。・・・いや、長くもなく、6年くらい前ですかね・・・・・・まぁ、遠慮なさらずに、寝て下さい」 そう言われてもなぁ・・・とりあえず、ハシゴの近くに座った。 急に喉が乾いたのでペットボトルのお茶を一口飲んだ。
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