にゃんとも、ニャー

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 ある日、その男は私の身体を優しく抱き寄せた。 ナデナデされて、思わず声を出してしまう――。 「グルルルル グルルルル」  気持ちいいのに、その男は慌てた様子で、 ソファーへと私を置いた。 「やばい。噛まれる!?」 どうやら、犬の威嚇の声と勘違いしているらしい。  私はいつも一緒にいる時間が長い、娘さんとお母さんにはベッタリだ。 外出先から、帰って来るといつも 「ミャーン」と甘えてしまう。 でも、まだ男の人に甘えた声を出した事は無い。
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