第二話「発進! 笑いの機神」

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<<私は誰やぁ!>>  間髪入れずに笑美の口調を真似た謎の声が返す。 「こっちが聞いとんねん! ウチは都島笑美や、いい加減そっちも名乗りぃや!」 <<いやー、わからんで、自分が自分である証明なんて、キミは本当にキミなんか?>> 「えっ、なんか急に難しいこと言い出しよった……」 <<白身なんちゃうか?>> 「卵みたいに割ったろかこいつ」 ピッ 「ん? 何の音?」  唐突な電子音が耳に届き、笑美は周りを見回す。 「あっ、なんか光っとる」  視界の隅、右手の辺りで小さくランプが光っている。その光はまだ弱く、部屋の全景を照らすには物足りなかったが、手元くらいは目を凝らせばわかる程度。 「んーーー??? なんや、めちゃめちゃ機械ない? ここ」 <<当然だ、私の中だからな>> 「中ァ?」  謎イケボの返答にほとんど用を成していない目を白黒させる。 <<ふむ、もうひとボケといったところか……>> 「え、ちょ、何々、ひとボケとか言うた?」 <<言うてないで、何時ボクが言うたか言うてみい。何時何分何秒地球が何回回った時ですかぁ?>> 「小学生か!!」 ピッ ピピッ 「おわっ!?」     
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