第二話「発進! 笑いの機神」

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<<せや、せっかくやから顔も見てもらおな>>  能天気にボケの前フリをしてくるザウィンに、笑美はピンとくる。  さっき明らかに何ダムだったのだから、次も当然マズいのが出てくるという直感が働いた。それこそニュータイプのように。 「アレはダメやぞ、V字のアンテナが赤いとこから生えてるのだけは絶対だめやぞ!!」 <<んなわけあるかい、ほれこれ>>  パッ、とサブモニターが切り替わる。  そこには流石にガン何とかとは意匠が違うメカの顔がある。スマートでシャープであるが、正面から見るとそこそこ強面と言えるかもしれない。だが注目すべきはそんなところではない。  しかし、その頭には「LOVE?UNDAM」の鉢巻、そしてそこに二本のサイリウムが刺してある。ご丁寧にV字で。 「出来損ないのコスプレやないかい!! ファンか! アレのただのファンか!!」  笑美の叫びに呼応するように、周り中の計器の針が、メーターが、数字が振り切れる。 <<LE充填最大、全武装使用可能、最大戦速!>> 「のわぁぁぁ!」  迷うことのない急加速、そして黒い球体への接近、からの、その勢いを止めることのない膝蹴りが入る。     
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