第二話「発進! 笑いの機神」

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 発射した突起ミサイルを追って落下してくる球体改め、真っ黒なモヤッとボールとの距離がいよいよ縮まる。  しかしザウィンはそれを待つこと無く、自らもバーニアを噴射して空へと昇る。  相乗される互いの推進速度により、接触までは一瞬。 <<終わりだ! そして>>  激突の寸前、腕をクロスし、刃がふれた瞬間に切り開く。  十文字にぶった切り、そのまま天へと切り抜ける! <<反撃の始まりだ>>  4つに分割され、閃光と共に爆散するトゲ玉。  それを後部カメラで映したまま、勢いよく雲の上に出るザウィン。  雲海を見下ろし、見得を切るように一度両手のビームサーベルを振ると、オレンジ色の粒子が辺りに散って、キラキラと輝いて消える。 「あのー、もしもーし、ロボットの人ー」 <<ザウィンだ、形式番号M-01。まあ呼称はエミに任せる>> 「いや、そうやなくて、そんじゃザウィン」 <<なんだろうか?>> 「向こうからなんか来とるんやけど」 雲海の彼方、スクリーンに小さく映るそれを指差しながら笑美は尋ねる。 <<ああ、『彼ら』も気づいたようだな>>  太陽を背にした影が、ボケるロボとツッコム少女めがけて近づいてくるのが見えた。
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