第三話「遭遇! 残念部隊」

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第三話「遭遇! 残念部隊」

『M-01に乗っている者、聞こえるか、こちらは対アパシー部隊『Wallre-1(ワラーワン)』機動部隊隊長、キクジマ・ソメである』  徐々に近づいてくる影がスクリーンで拡大表示され、ザウィン同様の人形機動兵器であることがわかったあたりで通信が入る。 「なあザウィン……こう言うとるんやけど」 <<認識している。キミの生存と生活の質を維持するためには接触する方がいいだろう>> 「いいだろう、って、まあ無視するわけにもイカンけどやな……えーっと、もしもーし」 『子供? いや、失礼した。先程の戦いは見事だった。君は何者だ、何故M-01に乗っている、いや……そもそもどうやってM-01を動かしているんだ』 「えっと、名前は都島笑美です。どうやっとるか、っちゅーのはウチもようわからんくて……」  返答の声の若さに混乱したのか、キクジマと名乗った通信相手は矢継ぎ早に質問してくる。  キクジマの機体はザウィンまで数十メートルの距離で停止し、お互いに見合うように浮かんでいるが、警戒の色は多少あるものの武装や動きから敵対の様子は見られない。     
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