第三話「遭遇! 残念部隊」

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 スクリーンに映るのは、先程見せられたザウィンのインチキ写真と比べるわけにはいかないが、全体的に丸みを帯びており威圧感の少ない外見のさっぱりとした機体だったが、真っ赤なカラーリングと頭部から伸びた角のようなものが嫌でも目立つ。 『む……失礼した。このような場所で長々することではなかったな。それでは都島くん、すまないが同行を願えるか? もちろん危害を加える気はない』 「あ、はい。えっとこのザウィン……M-01もそうしろって言うてるんで、そうさせてもらえるとウチも助かります。なんや、わからんことばかりで……」 『ザウィン……やはりメインAIも起動しているのか。わかった、では基地に案内しよう。私の後に着いてきてくれ、燃料は大丈夫か?』 「え、どうなんザウィン」  あまり気にせず乗っていたが、改めて問われると心配になって来たらしい。キョロキョロと周りを見回すがどれが燃料を示す計器なのか、笑美には全くわからない。 <<問題ない、戦闘さえなければ現在のLE貯蔵量だけでも2時間以上は活動が可能だ>> 「あ、2時間位は問題ない言うてます」 『2時間……凄いな……いや了解だ、では行こう基地までは30分もかからん。安心してくれ』 「はぁい、って言うても操縦するわけちゃうし、ザウィンにお任せやけど」  はは、と力なく笑うと、ザウィンは至極当然のようにイケボで応える。 <<任された、快適な旅を約束しよう>>     
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