第三話「遭遇! 残念部隊」

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「いや、ゴメンな、続けてください」 「はぁ……ともかく、一応貴方の世界として話します、ええとそちらの世界は」 「世界……ようわからんけど世界に名前はついとらんから、地球でええのかな」 「では地球で。その地球の文化を組み込んだLEを兵器が開発されましたが、それでもまだ問題がありました」 「まだ続くん……」  どこまで説明を聞けばいいのか、正直わからない。それは笑美だけではない、誰もが思っている事だろう。  あらかじめ言っておけることといえば、残り4ページくらいだということだけだ。 「地球の笑いの理論が、我々には理解できないのです」 「笑いが、わからん?」 「我々も当然笑いますよ、人間ですからね。ただ、それは嬉しいことがあったり美味しいものを食べたり美しいものを見たり、そういった場合です。地球ではおそらく、そうではない場合にも笑うでしょう?」 「え、つまりお笑いがわからんってこと?」 「『オワライ』、というのが感情の『笑い』とどう異なるのかがわからないのです。確認なのですが『ジョウダン』というのは地球の言葉ですか?」 「ジョウ……ああ、冗談か。せやね、お笑いの一番軽いモンかなあ」 「それがわからないのです」     
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