第三話「遭遇! 残念部隊」

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「え……例えばウチが『これコーヒーやのうて墨汁やろ!』とか言ったら?」 「え!? そうなのですか!? どういう手違いだ……すぐに替えさせます! 大丈夫ですか、お飲みになっては」 「アカン……完全に理解したわ」 「キクジマ、すぐに」 「待て待て待て待てぇい!!」 「はい?」 「ええと、今のが冗談というか、まあウソやからそんな大事にせんとって!」 「ウソ……我々に虚偽を行ったという事ですか?」 「いや、えっと、困ったなコレ。ちょっと聞くけど、アンタらにとってウソってどんなんなん?」 「悪意ある偽り……ですね」 「あー……ウチの荒唐無稽な話を疑いもせず聞いとると思ったら……あー、そういう、あー……」  笑美は頭を抱える。つまりこの世界の人間にはジョークを理解する能力が欠如しているのだ。そんな世界の人間が地球のお笑いを参考にして、笑いのエネルギーを使おうとした。 「なんでやねん……」  ぼそっと呟いた言葉を、ノボウスは聞き逃さなかった。 「おお、『コード』……やはり」 「はぇ?コード?」 「その『ナン=デヤネン』です。我々はそれで絶笑戦争を終わらせたのだと伝えられています」 「ん? んん???」     
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