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 強制的に止めさせられたきらきら星の続きが虚しく頭の中で流れる。それさえも断ち切るように、信也は鍵盤の蓋まで閉めた。 「初彼氏目前で、なんでたった数日でそんな事になるんだよ! つか、俺は今日おまえのノロケを聞いてやろうと思って来たのに、ひたすらだんまりでピアノ弾き続けて、しかも無理やり弾いているような音ばかり。一体なにがあったんだよ」 「別に。これが元々俺が決めてたことだし。一生恋愛しない宣言を貫いてやろうと思っただけだよ」
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