第1章 警察への憧れから地獄の日々へ。

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第1章 警察への憧れから地獄の日々へ。

「ちょっと、お巡りさん!聞いてる?何とかしてちょうだいよ!。」還暦をとっくに超えてるでろう女性が中町2丁目交番の中で喚き散らしている。隣の主婦が布団をたたく音がうるさく迷惑しているという筋違いの苦情だった。  「そんなこと、役所に言えや。」女性にそう言いたいのをこらえ、ただ黙って聞くしかなかった。「わかりました。隣の方には次の巡回でそれとなく注意しますから。」とその場しのぎの回答をした。女性は”それとなく”という表現が気に食わなかったのだろう。ますますヒートアップしていった。「それとなくじゃダメよ!あんた、警察官じゃない!バシッと言ってちょうだい。全く警察は。やだ、スーパーの特売の時間だわ。じゃあ頼んだわよ。」の言い、さっさと交番を後にした。
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