1人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
「大丈夫、モミちゃんは今まで通り10時に切り上げてくれて構わない」
「付き合いますよ」
「OK、給料はその分支払おう」
「構いません、ですが…」
「なんだい?」
「バリスタの修行、お願いします」
「ご注文承りました。じゃあ10時から1時間レッスンを設けようじゃないか、彼らはすぐに帰ってしまうからね、時間はたっぷりある」
そう言って彼は微笑み、杯を煽った。
仕事終わりにはいつも一杯のオイルで締める、それが彼の仕事の流儀である。
最初のコメントを投稿しよう!