プレゼントは、貴女がいい

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 初めて俺の『下の名前』を呼ぶ彼女の声は、そこら辺のケーキなんかよりもずっと甘く俺の体中に飛び跳ねるように伝わっていく。もう堪えることは出来ず、一気に彼女の体の中心を硬い俺の屹立で貫いた。 「あぁ、あ、やぁあ……あ、ん、だめ、い、イク、の……だめぇっ」  最奥と勢いよく突くと、美沙子さんのナカはきゅーっと俺自身を締め付ける。たったそれだけなのに、それが体中にぞわぞわと電気が走るように気持ちよくって……俺は彼女の体を労わる間もなく何度も何度も打ち付ける。 「あ、んん……和樹く、ん、あ、や、やぁあ……」 「美沙子さん、ん……好き、好きだよ」 「わ、私も……好き、和樹くん、好き……!」  美沙子さんの背中に腕を回し、離れていた体の距離すらゼロにする。ぐちゅぐちゅという重たい水音と、むせ返るような甘いお互いの体液の香り……そして、求めあう声が狭いワンルームに響く。 「美沙子さん、俺、もう我慢できない……出して、いい?」 「ん、だ、出してぇ、和樹くん、や、もぉだめ、私もイクからぁ……!」  その言葉の通り、美沙子さんのナカが強く俺を締め付ける。先ほどの破瓜の時のような苦しい締め付けではなく、美沙子さんが俺自身を求めている事が分かった。俺は最後、誘い込むようにうごめく美沙子さんの最奥に自信を打ち付けて……そのまま、声にならない呻きを吐き出しながら、精をぶちまけた。 「ん……んぅ~」     
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