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ﾃﾚﾋﾞ
『ん～銀髪男性にはいくつか
奇妙な点があったようですねぇ…
銀髪の男性を目撃した人の
話しによりますと
動きがｶｸｶｸしていて何かが
軋むような音がしていたそうです…』
何かが軋むような音…
それは″彼″の関節が人を片手で
持ち上げてたから擦れて出た音だけど…
あたしは先ほどﾎﾟｰｽﾞをとらせた
ｹﾞｵﾙｸﾞにちらりと視線を向ける
″彼″が…犯人が人形だって
わかったら警察はどうするんだろ…
あたしはとりあえず朝御飯を食べて
お風呂にぱぱっと入り
今日も自転車で職場のﾃﾞﾊﾟｰﾄに向かい
しっかり働いて自転車に乗り帰宅する
今日は噴水広場通らないでおこう…
また、ｹﾞｵﾙｸﾞがﾋﾄｺﾞﾛｼしたら嫌だし
多少…遠回りにはなるけど
自転車だし、なんとかなるかな
自転車をこぎながら
道路のすみっこを進んでると
目の前から恋人結びをしてる
ｶｯﾌﾟﾙが来てあたしは目をそむけた…
みないみない…ｶｯﾌﾟﾙはみない！
じゃないと″彼″が来ちゃう…
しばらく自転車をこいでると
人気の無い場所に出た
な、なんか…液体の音
みたいなのが聞こえる…
あたしは自転車からおりて
興味本意で音がする廃屋の中を覗くと
奥でなにかしてるｶｯﾌﾟﾙがいた…！
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