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薄暗くてよく見えない…
目を閉じて耳を澄ませると
女性の喘ぎ声が小さく聞こえてきた
「し、静かにしろよ…聞こえるだろ…っ」
男女の話し声…だけど普通に
話してるんじゃない
この液体の音と小さい喘ぎ声でわかる
これは、ヤってるわね…!
んも~!なんで家でヤんないのよ!
これだからバカップルは!
っ…!
バリーン!
「だ、誰だ!」
「キャッ…!」
な、なに…
向こう側の窓が割れた!?
窓から人影が入ってきてるけど
あのシルエット…げ、ゲオルグ!?
廃屋の奥で肉が裂けるような音と
短い男女の悲鳴…
ま、まさかゲオルグが
また…ひ、ヒトゴロシを!
あたしは怖くなって
自転車をめいっぱいこいで
自宅に向かった…!
必死でこいで自転車を駐輪場に止め
駆け足で自室に向かう…
玄関の扉を開いて内側から鍵をかけ
深呼吸しながら振り向く…
!
げ、ゲオルグだ!"彼"が
いつの間にか帰ってきていた!
しかも、あたしが変えたポーズのまま…
あたしはたまらなくなって
"彼"に駆け寄り驚愕する
だ、だって…"彼"の
顔半分は真っ赤に染まり
黒いシャツも変色してるように
見えるんだもの…
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