第1章

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結婚会見の1週間後、高村くんのお世話になってる企業のトップや重役、雑誌の編集長や出版会社の代表などを呼んでの結婚披露パーティー もちろん令嬢の会社にも招待状を出したという。 「夕貴ちゃんは優人の側にいて笑っていればいいの。何も心配ないからね。」 シルバーのタキシードを着た高村くん 洗練された身のこなしで、深紅のドレスに身を包んだ私を上手にエスコートしてくれる。 まるで王子さまだ。 会場にはお偉いさんとドレス姿の奥さんやお嬢さんが華やかに色を添えている。 会場の中央のテーブルには美味しそうな料理がところ狭しと並べてあり、 バーカウンターにはバーテンダーが二人いて、シェイカーを振ってお好みのカクテルを作っている。 初めて経験する高級ホテルの立食パーティーだ。
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