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家政婦を頼むようになって1ヶ月くらいたった頃
撮影が予定より早く終わって、午後4時に家についた。
久しぶりに早く終わって、休めることが嬉しくて、鼻歌を歌いながら鍵を開けて中に入ると、玄関に見知らぬ女性もののパンプスがあった。
あ、きっと家政婦さんだ
リビングへの扉を開けると、洗濯物を畳んでいる見知らぬ女性と目があった。
歳はきっと私より少し上
長い髪をひとつに結び、エプロンをした細身の女性だ。
仕事の手を止め、立ち上がって会釈をした。
「初めまして、家政婦の佐竹美鈴と申します。
お世話になっております。お会いできて光栄です。」
「こちらこそお世話になっています。レイです。
お若いのですね。家事が完璧だから年配の方かなって思ってました。」
「レイさん、凄くおきれいです!写真より実物の方がずっと綺麗です。」
頬を少し染めて私を見てくる女性に親近感が持てた。
「ありがとうございます。貴方のお料理、ホントに美味しいです。いつも感動してるんですよ。」
「学生の頃からお料理習ってたんです。」
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