8人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日家政婦さんに会ったよ。」
食事をしながら、高村くんに先程の出来事を話した。
「若い人だった。体型が私に似てて、髪型も仕事中は束ねてるけど、暗いとこだと高村くん、間違っちゃうかも。」
「そんなわけないだろ。俺が夕貴を見間違えるなんてあり得ないよ。」
…そうだった
彼は私だけを見てくれている
似てるだけで不安を感じるなんて、バカげてる
「そうだね。彼女の家事が完璧すぎるから、自信なくしてた。」
横から腕がゆっくり延びてきて私を横からホールドする。
「夕貴は側に居てくれるだけでいいんだ。
俺、夕貴に何かしてもらおうなんて思ってないよ。
出来るなら俺が夕貴に何でもしてあげたい。
だから、出来ないことを気病むことはないし、他の女を気にする必要はないよ。」
「うん。」
高村くんは私にアマアマでいつも安心出来る言葉をくれる。
そのままの私をこよなく愛し、たっぷりの愛を注いでくれる。
だから、今日もまた貴方に溺れる。
怖いくらいに幸せで
誰にも渡したくなくて、
しっかり抱きつき、頭に彼の温もりが移動を繰り返すのを心地よく感じながら瞼が下がっていった。
最初のコメントを投稿しよう!